アライグマが近年、家屋に棲み付く被害が増えていて、人間に齎す被害だけでなく、ペットに齎してしまう被害も少なくはありません。今回は、アライグマが捕まえたネズミなどを食べてしまうペットの危険についてお伝えします。
アライグマから始まるペットの危険
家屋にアライグマが棲み付くと、屋根裏や床下に下水から出てきたネズミを狩って、庭や安全そうな場所で食べることがあります。しかし、その際に人や車などの気配や騒音で驚き、その場を去ることがあります。そうなると放置されたネズミを犬や猫などのペットが食べてしまうことがあります。
ネズミも、さまざまな病気や病原菌を保有していることもあり、感染症にかかるリスクがあるのです。ネズミが保有する代表的な病原菌のレプトスピラ症は、ペットにも感染します。症状は下痢や嘔吐などの軽症から出血や呼吸困難に心筋炎といった重症まで幅広く、場合によっては命に関わることもあります。
そのため、アライグマが家屋に棲み付いた場合には、ネズミなどを駆除してくれるかもしれませんが、ペットに危害が及ぶ可能性があるので、非常に危険なのです。
もちろん、ペットだけでなく、人にも感染する病気がありますので、早期駆除が不可欠となります。
アライグマやネズミの駆除は早急に!
アライグマが棲み付くと、それだけで健康被害を齎す原因となりますが、それに加えてネズミなどの動物を捕食するため、衛生面やペットへの危険性も増すため、早期駆除が不可欠です。
アライグマを駆除するとなると、鳥獣保護管理法によって守られている動物となりますので、個人で作業を行う場合には、自治体や役所で申請手続きを行ってからの作業となります。ただし、燻煙剤や毒餌などを使用する場合には、ペットにも危害が及ぶ恐れがありますので、作業の際には、友人やペットホテルなどに預けてからの作業を行ってください。
また、箱わななどの捕獲器を使用する場合には、狩猟免許が必要となりますので気を付けましょう。
作業をするのが不安という方は、放置せずプロの駆除業者へ依頼し、対処してもらう事をおすすめします。プロの駆除業者へ依頼するメリットは、駆除作業だけでなく、清掃・消毒作業に、侵入経路を塞ぎ再度侵入されないような対策まで依頼が可能となりますので、負担なく安全な生活を取り戻すことができます。
まとめ
近年、アライグマが家屋に棲み付くことが増えています。そして、アライグマの獰猛な性格によって狩られるネズミをペットが間違って食べて病気になることもあります。
ですので、アライグマが棲み付くことで、人に齎す被害だけでなく、ペットにも危険が及ぶこともありますので、早期駆除を行いましょう。