アライグマが農業に与える被害は深刻。農作物を守る方法とは

 
アライグマは警戒心があまりなく、人の住む場所にも平気でやってきます。食欲も旺盛で、雑食性で何でも食べるアライグマにとって、野菜、果物、穀物類といった農作物は格好の餌となります。アライグマの習性を知り、対策を行えるよう、今回はアライグマが農業に与える被害は深刻。農作物を守る方法とは、をお伝えします。
 

アライグマの特長、習性

 
アライグマは雑食性の生き物です。捕食対象が小哺乳類から魚類・鳥類・両生類・爬虫類・昆虫類、野菜・果実・穀類と幅広く、地域の生態系へ重大な影響を与えます。
 
基本的には夜行性で、夜間に農作物を荒らします。泳ぎが得意で、川などを渡って畑に流入する可能性もあります。繁殖力が高く、1度の出産で3~6頭の子供を産み、2年で性成熟しますので、棲み付かれると爆発的に増加してしまいます。
 
手先が器用なため、アライグマの被害にあった農作物には特徴的な痕跡が残ります。ミカンだと皮をむいて食べていたり、スイカやカボチャであれば穴があけられ中身がくりぬかれていたりしますので、このような痕跡からアライグマの被害は特定しやすいです。
 

アライグマから大事な農作物を守る方法

 

 
まずはアライグマを呼び寄せるような、廃棄する農作物を放置しないことが重要です。日ごろからアライグマが嫌がる忌避剤を散布したり、驚かせるようなライトを設置することも有効です。また、侵入を防ぐために設置する通常の獣害対策用ネットは越えられることも多いため、電気柵で農地を囲むことが効果的です。
 
根本的な解決には捕獲を進めることが最も効果的ですが、捕獲をするためには許可等が必要となりますので、見かけた場合はまずは最寄りの役場、役所に連絡を入れて相談するか、プロの業者に依頼を行う必要があります。
 

まとめ

 
アライグマは警戒心があまりなく、人の住む場所にも平気で現れ、畑に侵入し農作物に被害を及ぼします。雑食性であり何でもよく食べるアライグマにとって農作物は格好の餌となり、一度棲み付かれてしまうと繁殖力も高いため被害が拡大します。畑への侵入をさせないため、まずは呼び寄せるような廃棄物を放置しないことや、忌避剤の散布、電子柵の設置などで対策を行うことが効果的ですが、根本的な解決には捕獲を進めることが最も効果的です。
 
ただ、アライグマは鳥獣保護管理法によって許可なく捕獲、殺すことは禁止されている害獣なので、駆除、捕獲をするには自治体への申請を行い、許可をもらう必要があります。捕獲を検討する際はまず最寄りの役場、役所に連絡を入れて相談するか、プロの業者に依頼を行いましょう。