あらゆる動物に備わっている帰巣本能は、どんな遠くに離れても、自分の巣へ帰ってきます。この性質のある害獣に棲み付かれると被害は一度で終わらない可能性があります。今回は、アライグマなどの害獣に備わっている帰巣本能ってナニ?についてお伝えします。
帰巣本能とは
帰巣本能とは、動物などが巣に戻ろうとする本能的な行動のことを指します。
この本能は、生物が自らの生まれた場所や育った場所に戻ることで、生存と繁殖の成功を高める行動と考えられています。
帰巣本能は季節的な移動や繁殖のためにも行われています。
例えば、鳥や魚の場合、定期的な渡りや産卵のために、遠く離れた場所から故郷に戻ることで知られています。これにより、資源の豊富な場所から資源の乏しい場所に移動することなく、より適した環境で生存や繁殖ができるのです。
そのため、一度棲み付き安心できたという記憶が植え付けられた場所には、アライグマなどの害獣は再度棲み付く可能性が高いと言えます。
忌避剤などで追い出した後も安心はできない
アライグマなどの害獣の中には、出産を終えて子育てが終わり、巣を後にする子供が大人になり同じ巣で出産することもあります。この帰巣本能が、人の住む家屋で行われると考えると、かなり恐ろしい状況となるでしょう。
一度目の出産は、可愛いから仕方がないと考えるかもしれません。しかし、翌年にまた棲み付かれてしまうと、またかと考える事でしょう。そうして何年も繰り返せば、家屋の老朽化は深刻にもなりますし、ノミやダニが沢山発生するような状況となれば、アレルギーなどの健康的被害を受ける可能性が考えられます。
そういった感情が被害を拡大する可能性もあるため、アライグマなどの害獣に棲み付かれた際は、早急に追い出したり、捕獲・駆除が必要となります。
また、忌避剤などで追い出した後は、必ず侵入経路を塞ぎましょう。
帰巣本能によって、何度も棲み付かれても毎回作業が大変なだけです。家屋などに寄り付いても入り込めないと分かれば、その場から自然と離れていくことになります。
もちろん、早急にプロの専門業者へ依頼して、捕獲・駆除してもらい、再度被害を被るような事がない様に施工してもらうのもおすすめです。
まとめ
あらゆる動物に備わっている帰巣本能によって、一度棲み付かれてしまった事をきっかけに、家屋が老朽化してしまう要因につながったり、健康的被害を受ける可能性が高まります。一度、追い出しに成功したら、そこで終わりではありません。侵入経路をしっかりと塞ぎ、二度と被害を受けない様にすることが重要なのです。