害獣駆除の依頼件数が、近年増えていますが、そこで駆除を依頼する前に、忌避対策を行うのも大切なのです。また、野生動物に狙われているかを察知することも重要です。今回は、アライグマなどの野生動物のマーキングの意味やマーキング方法についてお伝えします。
野生動物のマーキングの意味
犬などを散歩している人を見ると、頻繁に犬がおしっこをしている姿を目撃するのではないでしょうか。これは、一種のマーキング行動で、多くの動物が尿や糞を使ってマーキングを行います。他の犬が匂いを嗅ぐことで、その場所にどの犬がいたのかを知ることができるのです。
主に縄張りの主張、コミュニケーション、繁殖行動などに使用されており、自分の存在を他の動物などに知らせる行動になります。
縄張りを作ることで、他の動物の侵入を許さない様にするであったり、無駄な争いを生まないためのマーキング行動となります。また、同種の他の個体に対するメッセージとしての機能を果たし、繁殖期のオスやメスがマーキングを通じて自身の存在を知らせ、異性を引き寄せる効果もあるので、マーキングも動物にとっては非常に重要な行動となります。
アライグマなどのマーキング方法
アライグマなどの野生動物のマーキング方法にも種類があります。
一般的なマーキング方法は、排出物でテリトリーを示すため、尿や糞を壁であったり木などに掛けたりします。
分泌物によるマーキングもあり、猫は頬や顎から出る分泌液を壁や床などにスリスリして擦り付け自分の居場所を主張します。
また、木や壁に爪とぎをしたり、地面を掘ったりして物理的な痕跡を残すことでマーキングを行う動物もいます。このように、マーキングにも種類が沢山あり、マーキングを見つける事でも、忌避対策を講じることができます。
例えば、アライグマの様な野生動物は近年、家屋に棲み付く被害を齎す厄介な害獣として問題視されています。それらの動物から家屋を守るためには、忌避剤を家屋のマーキングされている箇所に散布したりして、近付けない様にするなどの対策を講じることもできます。
また、侵入経路となりそうな場所をパンチングメタルで塞いだり、ゴミを出す際に、蓋つきゴミ箱に入れて出すなど、餌を取りやすい環境を無くしていき、興味を持たせない様にするなど、マーキング一つで対策を講じられますので、気になる方は、家屋の周辺を調査してみましょう。
まとめ
アライグマなどの野生動物のマーキングは、重要な行動であり、縄張りやコミュニケーションに繁殖行動などの情報を発信していることになります。
しかし、人間にとっては、このマーキングを見落とすことで、農作物被害や家屋に棲み付かれる問題に発展する恐れがあります。棲み付かれないためにも、マーキングを見落とす様な事がないようにすることも大切なのです。