アライグマによる被害が拡大!どのように持ち込まれたか?

 
アライグマが近年、都心部でも被害を拡大している状況ですが、日本には元からいた動物ではありません。ブームによって持ち込まれることになったアライグマが、なぜ害獣になったのでしょう。今回は、アライグマによる被害が拡大!どのように持ち込まれたか?についてお伝えします。
 

アライグマはどのように持ち込まれたか?

 
アライグマが日本に持ち込まれたのは、1970年代とされています。
70年代に放送された「あらいぐまラスカル」のアニメが日本で爆発的なヒットとなり、アライグマに興味を持つ方が増え、動物園で飼育されるようになったり、ペットとして購入する方が増えました。輸入先は、アメリカやカナダとされ、日本にアライグマが持ち込まれるようになったのです。
 
ただし、アライグマは気性が荒く、ペットとして飼いならすことが難しく、ペットとして購入された飼い主が捨てしまい野生化していき、その獰猛な性格と雑食性により生息域を広げ生態系を変えてしまった状況となります。
 
アライグマが急激に繁殖した理由には、日本の野生には大型肉食獣がほぼ存在しないため、短期間ながら生息域を広げていき、現在の被害に繋がっていると言えます。
 
そして、平成17年に外来生物法で特定外来生物に指定され、輸入、放出、飼養等、譲渡し等の禁止といった厳しい規制が引かれています。
 

アライグマによる被害が拡大

 

 
アライグマの繁殖期は1月~3月頃で、4月頃に出産する傾向にあり、約10ヶ月で成獣となります。一度の出産で約3~4匹の子供を産み、1年後には妊娠ができるため、短期間で個体数が急激に増えていくことにもなるのです。
 
この繁殖力の強さにより、家屋への棲み付きや農作物被害も拡大しているため駆除相談件数も増えている状況なのですが、鳥獣保護管理法によって守られている動物でもあるので、個人で駆除作業を行おうとするとなれば、ハードルが高くプロの駆除専門業者へ依頼して対処してもらうのが一般的になっています。
 

まとめ

 
アライグマは、日本に輸入されてきた外来種です。最初は、ペットとして輸入されて愛玩動物として飼育されていましたが、その気性の粗さによって、飼い主の手に余る状況により、野生に捨てられ、繁殖しています。そのため、近年では、特定外来外来生物に指定され、人間に害をなす野生動物・害獣として問題視されるようになりました。
 
家屋に棲み付くや農作物被害を出す動物ですので、被害に遭われている方は早急に対処していかなければなりませんので、お困りの方は、プロの駆除専門業者へ依頼して対処してもらうことをおすすめします。