アライグマに噛まれると感染する恐れのある狂犬病について

 
東京や神奈川などで被害を拡大するアライグマですが、ご自分で駆除する際には、噛まれたり引っ掻かれない様に注意しなければなりません。今回は、アライグマに噛まれると感染する恐れのある狂犬病についてお伝えします。
 

アライグマが持つ狂犬病について

 
アライグマは日本の広域にわたって繁殖している野生動物です。
アライグマは在来種ではなく外来種でもあるため、駆除が必要な動物なのですが、その攻撃的な性格から、安易に近づく事も出来ないため、駆除作業も難航します。
 
そして、家屋に棲み付かれ、駆除をしようとした際に、狂暴ゆえに噛み付かれてしまうケースもあるのですが、噛み付かれてしまった場合には、狂犬病にかかる恐れがあるのです。
 
狂犬病という言葉を知っていても、その病気の恐ろしさを知らない方は少なくはありません。
狂犬病は、発症から数日から数週間で症状が現れ、初期症状は発熱、頭痛、倦怠感などがあります。そして症状が進行すると神経学的な症状が現れ、興奮症状や麻痺に幻覚などが起こることがあります。そして、狂犬病の症状があらわれた場合には、有効な治療法が現代にはないため、ほぼ死に至ります。
 

アライグマに棲み付かれた場合の対処

 

 
アライグマは狂犬病や他の病原菌を媒介していることから、家屋に棲み付かれるだけでも非常に危険な存在となります。そのため、駆除作業は早急に行った方が良いのですが、自分で作業を行うにはリスクが高いので、プロの駆除専門業者を頼るのが一番安全となります。
 
プロの駆除専門業者へ依頼するメリットは、アライグマの駆除や捕獲だけでなく、棲み付いた環境の清掃や消毒作業に、再度棲み付かれない様にするための侵入経路を閉ざす作業までを依頼することができるため、安全で安心な暮らしを取り戻すことが容易くできます。
 
仮に、自分で作業を行うとなれば、噛まれたり引っ掻かれない様にする事も大事なのですが、アライグマは鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので、家屋に棲み付いたとしても勝手に駆除が行えません。作業を行う場合には、自治体や役所への手続きを行ってからでなければ作業ができません。
 
また、箱わななどの罠を使用する際には、狩猟免許の取得が必要など非常に面倒となるので、その期間の間に環境は悪化しますし、リスクが軽減することはないので、プロに依頼することをおすすめします。
 

まとめ

 
近年、アライグマの生息域が広がり、首都圏でもその被害が拡大しています。
また、アライグマの持つ病原菌などは、人間に感染すると、著しく体調を崩したり、命の危険に関わる問題へと発展しますので、発見した場合には早急に対処しなければなりません。ただし、噛まれたりすれば狂犬病などの恐ろしい病気にかかる恐れもありますので、プロの駆除専門業者へ依頼しましょう。