アライグマの駆除作業は、成獣になるまで放置した方が良い?

 
アライグマが家屋に棲み付いた際に、時期によっては子を出産し、子育て時期に入るケースがあります。そういった場合の駆除は、どのようにするべきか考える方も多いことでしょう。今回は、アライグマの駆除作業は、成獣になるまで放置した方が良い?についてお伝えします。
 

アライグマの妊娠や出産

 
アライグマの繁殖期は、一般的には冬から春にかけて行われ、妊娠期間のおよそ63日から65日間を経て、春から初夏にかけて赤ちゃんが生まれてきます。
 
また、一度の出産で2〜5匹程度が生まれてきます。
アライグマの赤ちゃんは、目や耳は閉じており、非常に無防備な状態となります。その間は、母親は授乳し、暖かさを保ち、外敵から子供を守り続けます。
 
そして、生後3週間ほどで目が開き、約8〜10週間で離乳します。
生後数ヶ月~1年程度で、親から狩りの仕方を学んだりして、親離れしていき成獣として活動を行います。
 

成獣になるまで放置した方が良い?

 

 
アライグマが家屋や物置などに棲み付く被害が全国的に増え、駆除作業相談も増加傾向にあります。
 
なかには、ご自身で駆除作業を行おうとする方もいるのですが、妊娠中のアライグマが棲み付いたり、既に出産し、子育て中のアライグマなどが棲み付いているケースがあります。
そうなると、駆除作業を行っても、失敗するケースが多々あります。
 
安全な環境で出産し、子育てをしたい・子供を守るためにその場を離れないという事が起こり、燻煙剤などから逃げださないのです。そのため、殺傷してしまう恐れもあります。
ちなみに、アライグマは、鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので、自治体や役所での申請手続きを行わなければ作業は行えません。
 
そのため、成獣になるまで放置して、その後に駆除するといった方法もありますが、放置すれば家屋に住む人やペットなどが健康被害を受けるといったトラブルに発展する恐れがありますので、早期駆除した方が良いことに違いはありません。
 
ですので、アライグマに棲み付かれてしまった場合は、どのような時期であってもプロの駆除業者へ依頼して、対処してもらうことをおすすめします。
 

まとめ

 
アライグマが家屋に棲み付く理由は、安全の確保が一番と言えます。雨風が防げ、天敵から身を守れる場所で、安心して出産・子育てが出来る可能性が高いため、巣床として最適と考えている傾向にあります。しかし、人にとっては、病原菌やウイルスを感染させられる恐れがあるため厄介な存在です。
 
ですので、早期駆除を目指した方が良いのですが、出産前や子育て中のアライグマは、巣床から逃げ出さない事が多いので、駆除作業が失敗するケースも少なくはありません。
失敗すれば、警戒心が強まり危険な状況にもなるので、知識や経験のあるプロの駆除業者へ依頼しましょう。