ネズミの存在に気付いていても、被害が小さい状況では駆除まで時間をおいてしまう人も少なくはないでしょう。ですが、放置すれば被害は拡大。駆除は困難になっていきます。今回は、イエネズミの性質から見る早期駆除の大切さと退治の大変さについて紹介していきます。
ネズミの習性、性質を知る
家に侵入するネズミは、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの3種類。若干の違いはあるものの基本的な行動パターンは同じになります。
ネズミの習性、性質を知ることで、いかに迅速なネズミ駆除が大切か見えてくるのです。
・家具、壁、柱など硬いものをかじる
ネズミは一生伸び続ける歯を持っているため、硬いものを齧り、歯を整えます。
家具を傷つけられれば買い替え費用が、壁や柱が破損してしまえば修繕費用がかかります。
また、人間に物理的な被害を与えたり、電気ケーブルを齧られれば火災のリスクにもつながります。
・糞尿による被害
ネズミは移動しながら糞尿をまき散らします。病原菌が至るところに潜むことになり、床に臭いが染みついたり、腐食してしまえば資産価値が下がってしまいます。
・雑食
ネズミは雑食であり、人間の食べ物だけではなく、観葉植物、ペットのエサ、生ごみといった様々なものを食します。毒エサを使用する際には食いつきをよくするために、エサとなり得るものを漁られないように片付けておくことが大切です。
・人間を避けた行動
ネズミは夜行性であり、人間が寝静まった時に活動します。そして、移動する場所も人目に付かないように隅っこや、家具の裏などを移動します。トラップを仕掛ける際にはラットサインをヒントに設置することが大切となりますが、ラットサインを探す場合には狭い場所や物陰などをチェックしましょう。
・高い繁殖能力
多くの場合ネズミはつがいで行動します。そして、繁殖力が高いことでも知られています。1回の出産で5~6匹程度の赤ちゃんを産むため、少しでも放置してしまうと瞬く間に大所帯となり被害が拡大してしまうのです。
・優れた学習能力と適応能力
ネズミは警戒心が強いため、いつもない場所に罠などを設置しても、警戒して避ける傾向にあります。また、仲間が罠に引っ掛かった姿を目の当たりにすれば、危険物と判断し、以降ネズミが罠に掛からないこともあるのです。
さらに、超音波や忌避剤などの駆除グッズでは、危険性がないと判断すれば棲み続けることもあり、非常に学習能力と環境への順応能力において優れているのです。
まとめ
少しでもネズミの存在に気が付いた時には、すぐにでも対処することが重要です。
自力で駆除に取り掛かることもできますが、ネズミは賢い動物でもあるため、なかなか結果が出ないということも少なくはありません。
少しでも膠着状態が続くようであれば、被害が拡大してしまう前にネズミの習性を理解し、駆除の経験が豊富なプロの駆除業者に依頼するようにしましょう。