イタチは捕獲するよりもその後の処分が大変な理由について

 
イタチは近年、都会などにも棲み付く害獣として問題となっています。一般家庭に棲み付いた場合に、捕獲するとなれば箱わな等を利用して対処することも可能ですが、軽率に作業を行わないほうが良いケースもあります。今回は、イタチは捕獲するよりもその後の処分が大変な理由についてお伝えします。
 

イタチによる都会での被害について

 
イタチは、体長30センチ程度で尾っぽが15センチ程度の45センチの動物です。そのしなやかな姿は美しくもありますが、それは動物園などで眺めた時であって、棲み付かれてしまった場合には、そうは言ってられません。非常に厄介な害獣なのです。
 
仮に住処にされてしまった場合には、野生的な臭いや糞尿の臭いが充満してしまう可能性があります。また、ノミやダニが大量発生し、皮膚に異常を引き起こしたり、感染症の被害を受けるなどの問題に発展する可能性が高いです。
 
そのため、放置していい問題でもありませんので、駆除しなければならない対象であると言えるでしょう。そして、一般的にはイタチに棲み付かれてしまった場合には、専門の駆除業者へ依頼する方が多いでしょうが、少数ではありますが、ご自分で対応するといった方もいます。
 

イタチは捕獲よりも、その後の処分が大変な理由

 

 
イタチの捕獲は、自治体へ申請し許可を得て、狩猟免許を取得すれば、一般の方も捕獲・駆除は行えます。鳥獣保護法によって守られている動物も、正しい申請が行われていれば、罰せられることもありませんので、安心してください。
 
ただし、この資格などを取得したからといって、作業自体が簡単という訳ではありません。
箱わななどを設置すること自体はそう大した作業ではないのですが、簡単に捕獲できる保証もありませんし、長期的な作業となる可能性はあります。
 
それでも、捕獲できたとしましょう。実際には、その後の作業の方が非常にキツイということを知っておかなければなりません。
 
捕獲したイタチは、処分する事になるのですが、窒息死や感電死させなければならず、動物の命を奪う行為にもなるため、精神的負担が生じる可能性はあります。また、死骸を焼却したり、埋却までの作業を自身で指定された方法や場所で対処していかなければなりません。
 
また、住処とされていた場所の、清掃や消毒が必要です。悲惨な現状を目の前にして、作業できる精神的な強さも必要となるため、一般的な方に作業が簡単とは言えないのです。
むしろ、トラウマにもなり兼ねない作業となりますので、プロの駆除業者へ最初から依頼することをおすすめします。
 

まとめ

 
イタチの風貌は美しくも可愛らしくもあるため、棲み付かれてしまった場合に、放置してしまう方もいますが、実際には、感染病やアレルギーなどの問題を引き起こす可能性がありますし、野生動物ですので危険です。
早急に駆除が必要となりますが、鳥獣保護法によって守られている動物ですので、ご自身で行う際には、正しい手順を自治体などに確認し作業を行いましょう。ただし、非常に精神的にも肉体的にも苦痛を感じる作業にもなりますので、プロの専門家に相談して対処してもらった方が良いと言えますので、捕獲後の作業まで考えて取り組むと良いでしょう。