動物園で人気のレッサーパンダと害獣とされるアライグマの違い

 
動物園でも人気のあるレッサーパンダやアライグマは非常に似た雰囲気を持っています。今回は、動物園で人気のレッサーパンダと害獣とされるアライグマの違いについてお伝えします。
 

レッサーパンダとアライグマの違いについて

 
アライグマとレッサーパンダは、外見や生態、分類、生息地などの点で異なる動物です。以下は、それらの主な違いをご紹介します。
 
【分類と分類学的違い】
アライグマは、食肉目アライグマ科に属する哺乳類で、北アメリカ原産です。アライグマは小型の肉食動物で、主に陸上で生活し、主に果物、昆虫、小動物を食べます。現在、日本でも全国的に生息域を広げている害獣です。
 
レッサーパンダは、食肉目レッサーパンダ科に属し、ヒマラヤ山脈と周辺地域に生息しています。レッサーパンダはユーラシアの原産で、特に竹を主食とする哺乳類です。レッサーパンダは独自の分類であり、パンダ科に属しません。
 
【サイズと外見】
アライグマは、体長は約40〜70センチで、尾は長く、体は灰色から褐色の毛皮に覆われており、特徴的な顔に黒い仮面状の斑点があります。
 
レッサーパンダは、体長は約50〜64センチで、尾も長い。体毛は赤褐色で、黒い眼の周りに白い斑点があり、かわいらしい外見を持っています。
 
【生息地と分布】
アライグマは主に北アメリカに分布し、都市部から森林地帯まで多くの環境に適応しています。日本では、昭和の時代にアメリカから輸入して、繁殖し、全国的に生息域を広げています。
 
レッサーパンダは主にヒマラヤ山脈と周辺地域に分布し、高山の森林や竹林に生息します。主にユーラシア地域に分布しています。日本では、動物園など飼育をされている環境でしか出会うことはありません。
 

どちらもペットにはできない!

 

 
アライグマもレッサーパンダも、非常に可愛らしい雰囲気を持っている動物で、非常に人気が高いのですが、ペットとして飼いならすことはできません。特にレッサーパンダは、ワシントン条約で保護されています。
 
一方でアライグマは、日本の全国的に生息域を広げ、家屋に棲みつくなどの問題を引き起こしていることもあり、非常に厄介な存在でもあります。また、獰猛な性格も持ち合わせているため、棲みつかれている場合は、早急に対処しなければなりません。
 
ただし、鳥獣保護法によって守られているので、一般的には専門の駆除業者へ依頼して対処してもらうのが安全です。
 

まとめ

 
アライグマやレッサーパンダは動物園でも非常に人気の高い動物ですが、どちらもペットとして向かい入れることは出来ません。しかし、野生化してしまったアライグマは、現在家屋などに棲みつく害獣として問題となっています。
 
家屋に棲みつかれてしまうと健康被害や家屋の老朽化にも繋がるため、プロの専門業者へ依頼して駆除してもらう事をおすすめします。