ネズミの巣は鳥の巣や、ハチの巣のように精巧に作り上げられるわけではなく、材料となるものを寄せ集めたものになります。そして、害獣となるネズミの巣材は人間の住居から調達可能。今回は、家に棲み付くネズミの巣の材料は人間の身近なあるモノについて紹介していきます。
ネズミの巣になる身近なモノ
ネズミの主な繁殖時期は春と秋になりますが、暖かい場所に巣を作り上げることで一年中繁殖が可能となるため、ネズミが巣を作り始めるタイミングはいつになるか分からないと言っても過言ではありません。
巣作りする目的は、苦手な寒さをしのいだり、食べ物を保管しておくといった理由もありますが、一番は繁殖。巣作りしてしまうと、繁殖を許すこととなり、一気にネズミが増えてしまうリスクがあるのです。
飲食店街でみかける泳ぎが得意なドブネズミは湿気を好むため、床下や水場の死角に生息し、高い場所が得意なクマネズミは、屋根裏、天袋の中、壁の内側などに巣を作ります。
田舎で良く見られ、農家の納屋、倉庫や物置に巣を作るハツカネズミは個体が小さいこともあって狭い場所に巣作りをし、土の中で暮らすこともあります。
そして、人間の住居に棲み付く場合には、家の中にある様々なものを材料とし巣作り可能。
布団や衣類などの布製品、雑誌や新聞紙といった紙製品だけではなく、ビニール袋や断熱材にダンボールなど、お家の中にある意外なものを材料とすることもあります。
巣作りされない住居環境が大切
ネズミに巣を作られてしまうと、ネズミが繁殖し個体数が増え、ケーブルを齧られ漏電するリスクも高まりますし、ノミ・ダニが増えることでの病原菌、騒音による不眠症といった健康面や精神面での被害も拡大してしまいます。そのため、巣作りしづらい状況を作り出し、ネズミにとって快適な環境とならないようにしていくことが重要です。
まず巣の材料となりそうなものは放置しないこと。新聞紙などの紙類は処分したり、布製品は収納し整頓するようにしましょう。ただし、収納する際に用いる素材はダンボールでは意味がありません。固いプラスティック製の蓋がついたものを用いるのがポイントになります。また、ネズミに棲み付かれる前に防止策としてネズミの嫌うニオイ成分で近寄らせないようにする忌避剤を用いるのもオススメです。
まとめ
ネズミは「快適に暮らせる!」と感じとった人間の住居に棲み付く傾向にあるため、食べ物となり得るものを放置しないだけではなく、巣の材料となる不要なものを処分したり、隠しておくことも大切です。棲み付かれてしまってからネズミを意識する人が多い状況ですが、棲み付かれる前に行動を起こすことも非常に重要となってきます。