近年、アライグマは生息域を広げているため、都市部でも発見されることがあります。その影響により、住宅地や家屋の中に巣を作ることもあり、相談件数も全国的に増えています。今回は、家屋にアライグマが巣を作る!駆除しなければならない訳についてお伝えします。
アライグマに家屋内に巣を作られるリスク
アライグマは非常に適応力が高く、屋根裏、物置、壁の隙間など、人間が住む家の中でも安全だと感じる場所を見つけると、そこに侵入して巣を作り始めます。
このような状況が発生すると、さまざまなリスクが増すため、非常に危険です。
仮に屋根裏などに棲み付かれてしまい、部材などを齧ったりされると、屋根が破損して雨漏りの原因となり、湿気やカビの発生を引き起こすため、家屋の機能性が損なわれます。また、アライグマは電気系統に噛み付き、コードなどを破損させることもあり、これによって、火災の危険性も高まります。
さらに、アライグマはため糞をするため、糞尿によって天井や壁が汚染され、悪臭や衛生問題が発生するケースがあります。糞尿は家の内部にしみ込み、カビや菌の繁殖を助長し、健康被害を引き起こす恐れがあります。
アライグマはさまざまな病原菌や寄生虫を持っていることが多く、住人がそれらに感染するリスクが高まります。特に、アライグマの糞尿にはアライグマ回虫という寄生虫が含まれている場合があり、この寄生虫は人間に深刻な健康被害をもたらすことがあります。人間に感染すれば、脳や神経系などに損傷を与える可能性があるため非常に厄介なのです。
その他にも、アライグマは狂犬病やレプトスピラ症などの伝染病を媒介している恐れもあるので、棲み付かれること自体が問題になります。
アライグマ駆除が必要な理由
アライグマが家の中に巣を作った場合、早急に駆除を行う必要があります。
放置すれば、建物への損傷が拡大し、健康リスクが高まるだけでなく、アライグマが繁殖して個体数が増える可能性があり、一度巣を作られると問題が深刻化します。
また、アライグマは非常に賢く、一度巣を作った場所を記憶しているため、駆除を行わないと繰り返し同じ場所に戻ってくる帰巣本能がありますので、追い出し作業だけ行っても再度棲み付かれる恐れがあります。
ですので、早期駆除・捕獲を行わなければならないのですが、手続きや資格取得しなければ、駆除・捕獲ができないため、一般の方にはハードルが高いと感じられる作業ですので、アライグマの被害にあった場合には、プロの駆除業者へ依頼して、早期対処することをおすすめします。
まとめ
アライグマが家の中に巣を作ることは、建物の損傷や健康リスクを引き起こす大きな問題です。特に糞尿などに含まれる寄生虫や病原菌による感染リスクは危険で、深刻なトラブル・ストレスの元となります。これらの理由から、アライグマが巣を作った場合には、早急に駆除対策を行う必要性があります。また、その後の再発防止策を講じることも非常に重要となりますので、駆除専門業者へ相談し早期駆除を目指しましょう。