コウモリが棲み付いてしまった場合に、家屋や工場では忌避剤などを利用して追い出そうと考えることでしょう。しかし、コウモリは帰巣本能が備わっているため、再被害を受ける可能性があります。今回は、忌避剤の効果は一時的?コウモリに帰巣されないための対策についてお伝えします。
忌避剤の効果は一時的?
忌避剤は、害獣が苦手とする臭いなどを振りまき、棲み付いてしまった環境から追い出す効果があります。そうすることで、家屋や建物で被っていた被害を無くすことのできる可能性が高いです。
しかし、ここで注意しなければいけないのが、忌避剤は一時的な効果しかなく、数週間や数か月経つと、その効果が現れなくなるため、避難していたコウモリが再度棲み付く可能性があるのです。
コウモリには、帰巣本能と呼ばれる、元いた場所に戻る習性が備わっているため、一度安全だった場所ということであれば、侵入口が残っていれば、再度住処とします。ですので、忌避剤使用後にしっかりと対策を講じなければならないのです。
コウモリに帰巣されないための対策
コウモリは、建物の壁や屋根の隙間から侵入し、暗所を選び住処とします。
そのため、人の目に付かない場所に巣作りする傾向があるため、忌避剤の臭いが届かないケースも考えられますが、忌避剤を使った後に、侵入経路を塞ぐ必要性があります。
侵入経路が残されていれば、帰巣して被害が解消されない可能性が高いので、しっかりと忌避剤を利用した後の作業も行わなければなりません。
ただし、コウモリは鳥獣保護管理法で保護されていますので、勝手に捕獲や駆除することは原則として禁じられているため、侵入経路を塞ぐ前にも確認が必要になるなど、作業は骨が折れます。また、コウモリの糞尿は感染症を引き起こすトリガーにもなり兼ねないなど、気を付けるべきポイントが沢山あります。
そのため、コウモリの追い出しや駆除に捕獲などの作業は、プロの専門業者へ依頼することをおすすめします。
まとめ
コウモリに棲み付かれてしまった場合に、自分でも追い出す方法として、忌避剤などの商品をネットなどで購入し利用すれば、簡単に排除できる問題だと考えている方も多いことでしょう。しかし、実際には駆除することはそんなに簡単ではなく、侵入経路を防げていなければ、帰巣される可能性があります。また、作業する際には、コウモリの生態であったり、駆除方法の正しい知識などが必要ですので、プロの専門業者へ依頼して作業を行ってもらった方が安全に駆除が行えます。