急速に分布域を拡大するアライグマはどの県に生息してる?

 
日本で急激に増殖しているアライグマによる被害のニュースが度々取り沙汰されていますが、どの県に生息しているのか知らないという方も多いでしょうし、忌避作業が必要なのか分からないという方も多いことでしょう。今回は、急速に分布域を拡大するアライグマはどの県に生息してる?についてお伝えします。
 

アライグマはどの県に生息してる?

 

 
日本でアライグマが増えていった理由には、1962年に愛知県の動物園から逃げ出した12頭が始まりとされていますが、1970年代以降にペットとして輸入された個体が野外に逃げ出したり、飼い主に放棄された結果、野生化して急速に分布域を拡大しています。
現在では、日本全国の多くの都道府県でアライグマが生息しています。
 
【北海道】
アライグマの分布が広がっている地域の一つとして北海道があげられます。
広大な森林や農地が多く、アライグマにとって適した生息環境が広がっています。
特に、農作物や家畜に被害を与えることが問題視されています。
 
【東北地方】
青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の各県でもアライグマの生息が確認されています。特に果樹園への被害が深刻で、リンゴやブドウなどが狙われ、経済被害も拡大しています。
 
【関東地方】
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県の各県では、都市部でもアライグマの生息が確認され、東京都や神奈川県では、住宅地や公園での目撃情報が増加しています。そして、住宅侵入による被害が問題視されている状況です。
 
【中部地方】
新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県の各県でもアライグマが生息しています。農地や果樹園での被害が増えており、農業者からの駆除依頼が多く寄せられています。
 
【近畿地方】
大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県の各府県では、都市部から農村部まで幅広くアライグマによる被害が拡大しています。文化財や神社仏閣への被害も問題となっており、古い建物に侵入して巣作りし、建物の損傷や糞尿による被害が増えています。
 
【中国地方】
鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県の各県でもアライグマの生息が確認されています。特に農作物への被害が多く報告されており、アライグマの捕獲や駆除が進められています。
 
【四国地方】
徳島県、香川県、愛媛県、高知県の各県では、アライグマの生息が拡大しています。農業被害が深刻であり、果物や野菜の被害を受けています。
 
【九州地方】
福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の各県でも被害が拡大しています。九州地方では、農地だけでなく、住宅地や観光地でもアライグマが確認されており、駆除対策が求められています。
 
【沖縄県】
沖縄県でもアライグマの生息が確認される様になっています。独自の生態系を持つ沖縄では、アライグマが在来種や生態系に与える影響が懸念されています。特に、希少な動植物への被害が問題視されています。
 

まとめ

 
日本全国でアライグマは生息しており、その分布は年々拡大しています。
アライグマは農作物への被害、家屋などの建物への侵入、そして病原菌の媒介による健康被害など、さまざまな問題を引き起こしています。
そのため、各自治体では捕獲や駆除活動を強化していますが、その被害を完全には食い止められていません。むしろ、被害が拡大している状況ですので、早期駆除・忌避作業を行っていかなければ、いつ自身に被害が及ぶか分からない状況です。
 
アライグマによる被害にお困りの方は、アライグマの救急隊へご相談下さい。