日本にいる害獣のイタチの種類と農作物への被害状況について


 
日本には、在来種のイタチと外来種のイタチがいることを知らないという方は多いことでしょう。また、どういったイタチが害獣として問題を起こしているのか!今回は、日本にいる害獣のイタチの種類と農作物への被害状況についてお伝えします。
 

日本にいるイタチの種類

 
日本に生息しているイタチは、在来種の「ニホンイタチ」と外来種の「シベリアイタチ」の2種類が生息しています。
 
この2種類の見分け方は案外簡単で、ニホンイタチは尾っぽが胴体の半分以下で、シベリアイタチは、尾っぽが胴体の半分以上となるため、かなり見分けやすい特徴だと言えます。
 
また、日本国内で農作物への被害であったり、家屋に棲み付いているのは、外来種のシベリアイタチがほとんどです。
 
ただし、イタチは獰猛な性格なので、ニホンイタチであれ、シベリアイタチであれ、被害を拡大させていることに違いはありません。それに、家屋などに棲み付かれてしまうと、獲物として家畜やペットを狙うこともあるため注意しなければなりません。
 

農作物への被害状況について

 

 
日本では、さまざまな野生動物が農作物を食料として食べてしまうため、農家にとって死活問題にもなるほどの被害を受けることもあります。
 
イノシシやサルにシカなどの害獣は、年間で数億円の被害を与えていますが、イタチも数千万近くの被害を出しているのです。そのため、放置すれば農家は大きな負債を抱えることにもなります。
 
小さな農家で被害が続けば、数年で職を失う事もあり得ますので、しっかりと駆除を行うべきなのです。また、家屋や納屋に棲み付けば、収穫物が食い荒らされるだけでなく、屋内の環境も糞尿により汚染され、イタチが媒介する病気に掛かる可能性もあります。
 
従って、早急に駆除しなければならないのですが、鳥獣保護法によってイタチは守られていますので、勝手に駆除・捕獲することはできません。仮に自分自身で駆除しようとするのであれば、自治体や行政へ申請し、駆除できる許可・捕獲の資格を得る必要があります。そして、何も知らずに傷つけてしまえば、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が課せられるので、自治体へ相談するもしくは、プロの専門業者へ依頼して駆除するしかありません。
 
イタチは非常に獰猛ですので、危険性が高いと感じる方は、プロの専門業者へ駆除依頼を行うことをおすすめします。
 

まとめ

 
日本には、ニホンイタチとシベリアイタチの2種類が存在しており、農作物や建物への被害が拡大している状況です。放置していれば、いずれ巣立ちするなど考える方もいるでしょう。実際には、その間に感染症などのリスクや、家屋の寿命が短くなるなど、悪影響を及ぼします。そういった危険から守るためには、イタチ駆除の知識や技術が必要となります。一般の方には、難しい事ばかりですので、駆除する際は、プロの専門業者へ依頼することをおすすめします。