栃木市ではアライグマ駆除に報奨金が設定されているって本当?

 
野生動物の中には、人間の生活に悪影響を及ぼすケースがあり、駆除対象となります。なかには、急激に個体数が増えていることもあり、早期駆除が必要となっています。今回は、栃木市ではアライグマ駆除に報奨金が設定されているって本当?についてお伝えします。
 

駆除のために報奨金が設定される訳

 
近年、全国的にアライグマの個体数が増え、農作物被害であったり、家屋への棲み付き被害などが拡大傾向にあります。特に、被害が多い地域では、報奨金が設定され、より駆除作業に取り組んでもらおうとする市区町村も増えている状況です。
 
なぜ、野生動物の駆除のために報奨金が設定されているのか?と謎に感じる方もいるでしょうが、害獣による農作物被害額は、令和4年度は約156億円にも及んでいます。
 
この金額は全国での被害でありますが、非常に大きな損失を野生動物から受けている事が分かります。仮に、この損失がなければ、農家などの生産者の生活も安定します。
 
そのような被害から目を背ける事の出来ない地区も多いため、害獣被害が大きい場所では、報奨金が設定されているケースがあるのです。報奨金が設定されることで、駆除意識も高まりますし、狩猟免許取得している方にとっても収入が増える状況となります。
 
また、アライグマなどの外来種など個体数が増えることで、人間の生活に影響を及ぼすだけでなく生態系にも影響を与えることにもなるため、駆除件数が増えることも重要なのです。
 

栃木市では報奨金が支払われる!

 

 
アライグマ駆除で報奨金を支払っている市区町村は、いくつかあります。
栃木市がその一つです。栃木市では、農作物被害の深刻さに報奨金制度を取り入れたことによって、駆除件数が前年の3倍にも増えたという実績があります。
 
報償額は、捕獲者自身が処分した場合、一頭3,000円。
捕獲後に処分を依頼した場合は一頭あたり1,000円。
といった報奨金が設定されています。
 
ただし、アライグマは鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので、捕獲・駆除するためには、ルールが設定されていますし、手続きを踏まなければなりませんので、考えなしに作業してはいけません。
 
報奨金を受け取るための手続きも自治体によっても異なりますので、作業をご自身で行う場合には、確認しましょう。
 
参照:栃木市 報償金について
https://www.city.tochigi.lg.jp/soshiki/35/36131.html
 

まとめ

 
近年、全国的にも野生動物による被害が拡大している状況です。
その中には、アライグマなどの外来種もおり、日本の在来種を捕食し、絶滅させる恐れがあるなど生態系を壊してしまう状況です。また、農作物被害を引き起こす厄介な存在でもあるため、市区町村の中には、その被害を食い止めるために報奨金を設定するケースも増えています。ただし、無暗やたらに駆除してよいという訳ではありません。自治体ごとにもルールが異なりますので、しっかりと確認してから作業にあたりましょう。
 
また、家屋への棲み付き被害も増えておりますので、ご自身で駆除ができないという場合は、アライグマの救急隊へご相談下さい。プロのスタッフが早期駆除させていただきます。