近年、都心部などに生息域を広げるアライグマやハクビシンなどの害獣を、駆除すると報奨金が貰えるといったニュースを見かけたことがあるという方も居るのではないでしょうか。今回は、狩猟免許取得してハクビシンを駆除すると報奨金が貰えるの?についてお伝えします。
狩猟免許について
狩猟免許とは、野生動物を狩猟するために必要な許可証やライセンスとなります。
日本での狩猟免許は、狩猟方法の種類ごとに分けられています。
網猟免許:むそう網、はり網などを使用する猟法
わな猟免許:くくりわな、はこわななどを使用する猟法
第一種銃猟免許:散弾銃、ライフル銃銃器(装薬銃、空気銃)などを使用する猟法
第二種銃猟免許:空気銃を使用する猟法
狩猟免許取得に掛かる費用は、都道府県ごとや自治体によっても違いはありますが、狩猟免許の申請手数料が5200円、医師の診断書が約3000円~、狩猟者登録費用1800円が必要となります。そして、免許の種類によって狩猟税を納める必要性があるのです。
また、銃器による思わぬ事故など、特殊なケースに対応した保険への加入が求められています。もちろんこの他にも、罠や銃の購入代金も必要ですし、更新費用や講習会の費用も掛かってきます。
狩猟で報奨金がもらえる?
東京都内でも生息域を広げているハクビシンなどの害獣を駆除する場合には、狩猟免許が必要となります。これは、野生動物の多くが鳥獣保護法によって守られているため、無免許での狩猟が認められていません。
また、生態調査や個体調査のために捕獲が求められる場合や、個体数が増えすぎて農作物の被害などが多い地域では、国や県が報奨金を出しています。
ただし、申請書などの必要書類の提出が必要となりますし、報奨金が出ていない地区もありますので、自治体への確認は必要です。
そして、駆除・捕獲対象となる害獣によって報奨金の金額も異なります。
例えば、ハクビシンは国から1,000円の報奨金が与えられます。
イノシシの成獣であると、国から8,000円そして、県から3,000円、市から5,000円、合計16,000円の報奨金が与えられるなど、その動物の脅威によっても支払われる金額が異なってきます。
このように、害獣を捕獲駆除して収入を得ることも可能ですが、一般的に自分で狩猟免許を取得し、稼ぐとなれば非常に大変な作業にもなります。
ですので、家屋や工場などの建物に棲み付かれてしまった場合には、プロの駆除業者へ依頼して害獣を排除していきましょう。
まとめ
日本には、多くの動物が生息しており、なかには建物の中に住処を作り、人間の生活に悪影響を及ぼす動物もいます。また、農作物を食い荒らす厄介な害獣も少なくはありません。
そういった動物を国が報奨金を出し、間引くこともあります。その際には、狩猟免許の取得が必須となってきます。そういった作業に興味がある方は、お住いの自治体のホームページや窓口で確認してみましょう。