ハクビシンによる、農作物被害は近年問題とされることが増え、駆除作業に追われる農家の方や駆除業者は少なくはありません。今回は、田畑や果樹園への侵入を防ぐ!電気柵でハクビシンを追い返すについてお伝えします。
ハクビシンから農作物を守る!
農林水産省の発表する「全国の野生鳥獣による農作物被害状況(令和4年度)」では、ハクビシンによる農作物被害額は3億6千万円と大きな被害を齎している状況となります。
農作や果樹で生計を立てる方にとっては、この被害は見過ごすことはできませんし、対処していかなければ、被害を食い止めることはできません。
そこで、ハクビシンを駆除するにあたって出来ることは幾つかあり、まずは忌避作業となります。忌避作業は、ハクビシンが苦手とする臭いを散布して、畑などに近付けさせないという方法です。しかし、ハクビシンは適応能力が優れているため、嫌いな臭いにも慣れてしまえば、忌避効果も無くなってしまうので、完全にハクビシンを遠ざけることが出来ません。
続いて、電気柵となります。
こちらは、知識や設置するための労力は必要となりますが、ハクビシンを近付けさせないためには、効果的な方法でもあります。ただし、感電や火災のおそれがない様に設置しなければなりませんし、メンテナンスも行わなければなりませんので、小規模の畑などでは、費用対効果が得られないこともあります。
ハクビシン駆除はどうするべき?
ハクビシンによる被害を食い止めるために、忌避対策や電気柵といった手法もあるのですが、大本のハクビシンを捕獲したり、駆除していかなければ、本当の被害は減らない事でしょう。
もちろん、生態系を考えると個体数を減らし過ぎるのは良くない事にもなるでしょうが、被害を減らすには、捕獲や駆除が適切な被害を食い止める手段となります。
ただし、ハクビシンは鳥獣保護管理法によって守られている動物となるため、作業するにあたっても、自治体や役所での申請作業が必要となります。また、箱わななどの罠を設置する場合には、狩猟免許が必要ですので、知識なく作業を行ってはいけません。
ですので、プロの駆除業者へ依頼して対処してもらう事をおすすめします。
まとめ
ハクビシンは、個体数を増やし分布生息域を広げ、田畑や果樹園に大きな被害を齎す厄介な害獣です。その被害を食い止めるための施策は、忌避作業に電気柵などを設置して、減少させることもできるでしょうが、完全な被害を無くす物でもありません。
本格的に、被害を食い止めるのであれば、捕獲・駆除し、個体数を減らしていくしかありませんので、プロの駆除業者へ依頼して対処していきましょう。