スズメバチやアシナガバチなど毒の強い蜂が家屋に巣作りしてしまう事があります。そうなると、その付近には足を運べなくなってしまうので非常に不便となるため、駆除が必要です。今回は、蜂の巣を駆除しようとした場合は警報フェロモンを利用する?についてお伝えします。
蜂はフェロモンを使って会話している!
蜂は集団で生活することから、意思疎通にフェロモンを使っています。
例えば、巣の近くに外敵がいれば、警戒フェロモンを発して、攻撃を仕掛ける様に仕向けたり、女王バチが雄バチと交尾するために性フェロモンを分泌するなど、フェロモンを使い分けて行動します。
このようなフェロモンを分泌し、集団行動するのはアリと同じです。アリも大きな集団で行動し、女王アリを守る働きアリなどがいる様に、コロニーではフェロモンを分泌して情報を交換し合っています。
このフェロモンを上手に使うことで、巣にいる蜂をおびき寄せ確保して個体数を減らすことも可能となります。
警戒フェロモンを利用した駆除
スズメバチなどが飛び回っている巣の近くで、一匹をネズミ捕りシートなどで捕獲する事に成功すると、粘着性物質に捕まった働き蜂が警戒フェロモンを出し、次々と巣から仲間の所にやってくるため、その粘着シートに次々と蜂が捕まるという駆除方法があります。
数十分で、巣から出てきた多くの蜂を捕獲することが可能となりますが、巣の全部の蜂が追い出せる訳ではありませんので、巣を駆除する際には、まだ多くの蜂が巣の中に残っていると考えて作業は行わなければなりません。そのため、最終的に巣を落とす作業を行う場合は、再三の注意を払って行いましょう。
また、これらの作業を行うことも怖いという方は、無理に作業を行わず、プロの駆除業者へ連絡し、蜂の巣駆除を依頼した方が良いです。怖がりながら作業を行い、間違って刺されてしまう事になれば、大怪我で済まされない事も起こりうるため、無理は禁物です。
まとめ
蜂はフェロモンを利用して集団行動を行っている昆虫となります。
そのフェロモンには、警戒を強めるフェロモンであったり、繁殖を行うためのフェロモンや餌場を教えるためのフェロモンなど、さまざまな臭いで意思疎通を図っています。
このフェロモンを利用して、駆除作業を行えますが、巣に棲んでいる働き蜂すべてを捕獲できる訳ではありませんので、数多くの蜂が罠に引っかかったとしても、気を緩めてはいけません。慎重に最後まで作業を行うとしても、防護服や忌避剤に燻煙剤などを使用して、巣を取り除きましょう。
もちろん、危険な作業であるため、自分では難しいという方は、【蜂の救急隊】へご相談下さいませ。