コウモリに棲み付かれてしまった場合に、追い出そうと楽天やAmazonで手軽に利用できる駆除グッズを購入する方は少なくはありません。しかし、効果がない事が多いです。今回は、超音波の駆除グッズを購入したけどコウモリに効かない理由についてお伝えします。
 

コウモリの超音波

 
コウモリは、喉や鼻などの器官を使って超音波を発生させます。
喉の特定の筋肉を収縮させ、これによって音波を生成します。
これらの超音波は、通常は人間の聴力範囲（20Hzから20,000Hz）を超えた高周波数であり、一般的には20,000Hzから200,000Hz以上になります。
 
コウモリが超音波を発する主な目的は、獲物を捕まえたり、障害物を回避したりするための環境探知です。超音波は物体に当たって反射し、その反射音をコウモリが感知して、周囲の物体の位置、距離、形状を把握します。これにより、コウモリは飛行中に獲物を見つけたり、洞窟や森林の中を飛行しながら衝突を避けたりすることができます。
 
また、種によって超音波の発生周波数や感知能力に違いがあります。これは、生息地や狩猟対象に適応した特性の結果です。
例えば、大型のコウモリは低周波数の超音波を使用し、広い範囲をカバーすることができます。一方、小型のコウモリは高周波数の超音波を使い、細かい情報を把握しやすくしている性質があるとされています。
 

コウモリが苦手とする超音波グッズは効かない？

 

 
コウモリが軒下や屋根裏に棲み付いてしまった場合に、超音波を利用した駆除方法がありますが、実際に、その商品を活用して追い出しに成功したケースは少ないとされています。
 
この超音波駆除装置が発する超音波の周波数が、特定のコウモリ種に対して最適でない可能性があります。異なる種のコウモリは異なる周波数の超音波を使うことがあり、駆除装置が特定の種には効かないこともあるのです。
 
また、生存において非常に適応力が高く、新しい環境や刺激に対して迅速に適応することができるため、超音波駆除装置がコウモリに対して効果的であっても、時間が経つとコウモリはその装置に慣れ、駆除効果が低下してしまうのです。
 
そのため、本格的に駆除・捕獲しなければならない状況下であれば、プロの駆除専門業者へ相談することをおすすめします。
 

まとめ

 
コウモリは超音波を発生し、それを使って周囲の環境を探知することができる動物です。そのため、コウモリが苦手とする周波数を発生させる超音波グッズなども販売されていますが、コウモリの種類ごとに苦手とする周波数も変わってくるため、効果がないケースも多々あります。試してみるのは問題ございませんが、効果が現れない場合は、早急にプロに相談して駆除を行っていくことが大切です。