近年、アライグマによる被害が拡大していますが、この状況にしたのは紛れもなく人間です。ペットとして飼っていた方が捨てたり、動物園などから逃げ出したことが起因とされています。今回は、野外に捨てる飼い主が急増したのはつい最近?アライグマ駆除についてお伝えします。
アライグマの個体数が増えたのには理由がある!
アライグマは、北アメリカから輸入された外来種となります。そのため、日本には古来から生息していない動物でした。しかし、アライグマは日本全国に生息する害獣として特定外来生物として、問題視されるようになっています。
アライグマがなぜここまで、個体数を増やし人間の住むテリトリーにまで入り込んできてしまったのかには、理由があります。
アライグマは2005年度までは、ペットとして購入が可能となっており、約15万円程度で取引きが行われていました。しかし、犬や猫などのペットとは違い、懐かず攻撃的な性格を持っていることから、飼い主の手にあまり野外に捨ててしまったケースも少なくありませんでした。
そういったケースでも、周りに天敵が多ければ、アライグマの個体数が増えるということはなかったのですが、在来種を始め、アライグマの天敵となり得る動物も人間以外にはほとんどいない事も、影響し、アライグマの個体数が増えていってしまったのです。
そのため、アライグマが在来種の動物や農作物を荒らす害獣として、危険な存在となっています。
アライグマ駆除について
アライグマの個体数が増えたことによって、人間の生活圏のテリトリーにも棲み付くことが増え、公園や神社などの静かな環境であったり、家屋の床下や屋根裏なども住処にされています。
そして、棲み付いたアライグマは病原菌などを媒介している恐れもあるため、早期駆除が必要なのですが、鳥獣保護管理法によって守られているため、勝手に駆除や捕獲することは出来ません。作業するにあたっては、自治体や役所への申請手続きが必要となり、設置する罠によっては、狩猟免許の取得が必須なケースもあるので、簡単に作業できるわけではありません。
ですので、被害が拡大してしまうのも不思議ではありません。早急に作業が求められるものなのですが、手続きなどが多いため、一般の方には作業をするのにもハードルが高いと感じられてしまいます。
しかし、放置すれば被害は拡大するだけですので、アライグマの被害に悩まされている方は、プロの駆除専門業者へ相談し、対処してもらう事をおすすめします。
まとめ
アライグマが現在の被害を拡大するように増えたのは、人がペットとして飼っていたアライグマを野外に捨ててしまったり、逃げられてしまったことが影響しています。
そして、個体数が増えてきたことで、人間の住むエリアにも生息域を広げトラブルを引き起こすことが増えている状況です。放置すれば、被害は拡大するばかりですので、アライグマを発見した場合には、早急に対処することが重要となります。