ハクビシンは、雑食性で繁殖力の高い動物のため、生息域を広げています。そして、野生化したハクビシンは、人家に棲み付いたり、生態系へ影響を及ぼす存在としても問題視されています。今回は、野生化したハクビシンは強い?害獣として問題となる理由についてお伝えします。
野生化したハクビシンは強い?
ハクビシンは、攻撃的な性格を持っている訳ではありませんが、テリトリー意識の強い動物となるため、自身のテリトリーに入ってきた生き物には攻撃を仕掛けることがあります。
しかし、ハクビシンは穏やかな性格でもあり、生態系の中で強いとされる動物ではないため、アライグマや猛禽類には狩られる立場となるので、極力争いは避けようとします。
特にアライグマとは、生息域が被ること多いのですが、アライグマの方が攻撃的で凶暴な性格を持っているため、ハクビシンが負けてしまうことも少なくはありません。
そのため、ハクビシンにとっては野生の地で生活する状況もリスクが高く、天敵の少ない人家など人の生活するエリアで住処を見つけた方が安全性は高いと判断しているのか、人家への棲み付き被害が近年増加傾向にある状況となります。
害獣として問題となる理由
人家にハクビシンが棲み付くことが問題とされる理由は、いくつかあります。
一つ目が、病原菌やウイルスなどに感染する恐れがあることです。ハクビシンなどの野生動物は、ワクチン接種などが行われていないため、体内に媒介する病原菌が空気感染や噛み付かれたり引っ掻かれたりすることで、感染するケースがあります。
また、その感染する病原菌の中には、生死にかかわる問題に発展することがあるので、長期間、家屋に棲み付かれることで、感染リスクが高まってしまうのです。
次に、家屋の老朽化です。ハクビシンが棲み付くと、糞尿を棲み処付近ですることもあるため、獣臭が漂う様になります。また、狩りで捕食した餌などを棲み処に運ぶこともあり、食べ残しなどがあれば、腐敗して家屋を汚したりするため、家屋の資産価値にも関わる問題へと繋がっていきます。
このような問題を引き起こす害獣ですので、ハクビシンを発見した際には、早急に駆除作業が必要となります。ご自分で作業を行うのに不安を感じる方は、無理に対処せず、プロの駆除専門業者へ依頼して、対処することをおすすめします。
まとめ
ハクビシンは全国に生息する害獣ですが、野生では天敵が多いこともあり、人の暮らすエリアに拠点を持つケースが増えています。しかし、臆病な性格とは言え、子育て中などは非常に警戒心も強く攻撃的にもなっていますので、見かけた際には気を付けなければなりません。そして、家屋への棲み付き被害も増えており、さまざまな被害を齎す害獣ですので、棲み付かれたことに気が付きましたら、早急に対処していきましょう。