アライグマは、都心部にも生息域を広げる害獣です。家屋に棲み付く被害であったり、農作物を食い荒らす厄介な存在でもあるため、対応が不可欠となっています。今回は、雑食性のアライグによる被害!予防のための環境整備の重要性についてお伝えします。
予防のための環境整備の重要性
近年、アライグマによる家屋に棲み付く被害や農作物被害が増加しており、悩まされる方が非常に多い状況です。また、個体数が増加していますので、棲み付かれないための対策も重要となっています。
まず、アライグマが寄り付かない様な環境を整えることが重要です。
庭や家の周囲にアライグマが隠れられる場所がないか確認し、不要な物を片付けることが効果的です。木や茂みを適度に剪定し、家屋周辺を整備することで、アライグマの巣作りや食べ物探しの機会を減らすことが大切になります。
特に雑食性なので、食べ物を求めてゴミを漁ることが多いため、ゴミの管理は基本的な予防策です。ゴミはフタがしっかり閉まるゴミ箱に入れたり、ゴミの日までゴミを外に出さないようにして、家屋などに引き寄せる要因を減らすことが重要なのです。
家屋や庭の予防策
アライグマは屋根裏や庭の死角となりやすい場所などに巣を作ることがあります。
特に秋や冬になると、暖かい場所を求めて家屋に侵入することがあるため、家の隙間や通気口、屋根の軒下などに、侵入ができそうな穴がないかを確認し、パンチングメタルなどで侵入経路を塞いでおきましょう。
また、忌避剤を散布したり、センサーライトを設置することで、侵入を防ぐ効果があります。ただし、一時的に効果を発揮しますが、アライグマが慣れてしまうと侵入される可能性が高まりますので注意しなければなりません。
仮に棲み付かれてしまった場合には、早期駆除を目指さなければなりません。
駆除をする際に気を付けなければならないポイントもあります。
アライグマは、鳥獣保護管理法によって守られていますので、勝手に駆除作業が行えません。作業をする場合には、自治体や役所での申請手続きを行ってから取り掛かりましょう。
また、捕獲器を使用する場合には、狩猟免許が必要となりますので、使用を検討している方は、資格取得後でなければ設置できませんので、気を付けなければなりません。
地域によっては、所有地であれば資格不要というケースもありますので、自治体で確認をしてみましょう。
これらの作業が必要となるので、自分では駆除が難しいと言うのであれば放置せず、プロの駆除業者へ依頼して、対処してもらう事をおすすめします。
まとめ
アライグマからの被害を防ぐためには、ゴミなどアライグマの食料となり得る物の管理や家屋の修繕・忌避作業、捕獲器の利用など多角的な対策が必要です。また、アライグマが頻繁に出没する場合や家屋に棲み付いた際には、駆除専門業者へ相談し、適切な対応を取ることが最も重要です。環境を整備してアライグマを遠ざけ、未然に被害を防いでいきましょう。